稽古内容

稽古内容と昇級・昇段について

 当会では、「試し斬り」、「組太刀」、「形」、三種の稽古を行っております。 ただ「形」稽古に終始するのではなく、「試し斬り」によってものが斬れるかどうかを確認し、「組太刀」によって実際の相手とどう戦うかを確認することで「形」を昇華させていきます。

無外流の居合形

 無外流の「形」は座技・立ち技合わせて、全部で20本あります。

居合の形
居合の形
  • 五用 「真」「連」「左」「右」「捨」
  • 五箇 「水月」「陰中陽」「陽中陰」「響き返し」「破図味」
  • 五応 「胸尽し」「円要」「両車」「野送り」「玉光」
  • 走り懸り 「前腰」「夢想返し」「廻り懸り」「右の敵」「四方」

組太刀の形

 二人一組で木刀を持ち、実際に木刀を打ち合って稽古します。「形」稽古だけではわからない相手との間合いや戦い方を学びます。

組太刀の形
組太刀の形
  • 大太刀 「北斗」「太白」「稲妻」「霞」「流星」
  • 小太刀 「切留」「突留」「受流し」「切上」「位詰」
  • 無外流剣術 「獅王剣」「翻車刀」「神明剣」「水月感応」「玉簾不断」
  • 霞神道流四通 「受流」「咽中」「三受留」「突出」
  • 霞神道流八通 「相寸」「相寸(逆)」「鷲」「左輪」「乳拂」「受返」「二刀合」「擦込」

試し斬り

 実際にものを斬れるかどうか、巻き藁を斬って刃筋などを確認するための稽古です。

試斬の様子
試斬の様子

稽古場所での基本的な注意事項

 稽古するにあたって、また稽古場所での過ごし方でいくつか注意点があります。その中から一部をご説明します。すべて載せきれませんので、わからなくなったときや不安に思ったときは、各稽古場所の場所長にお尋ねください。

各稽古場所では場所長の指示に従う

 下位者・上位者問わず、必ず場所長の指示に従ってください。たとえ場所長より段位が上でも、場所長の許可なく稽古に参加したり、勝手に指導したりすることはできません。稽古の中で不明な点、疑問点などが出てきたときも、必ず場所長もしくは場所長から指導許可を受けた人に聞くようにし、勝手に教え合うことのないようにしてください。指示に従っていただけない場合は、退室していただくことになります。

荷物を置くときや移動するときは邪魔にならないように

 自分の荷物や自分の刀などを稽古場所に置くときは、邪魔にならないように端に寄せておくようにしてください。またその際、上座には置かないようにしてください。
 稽古場所内を移動するときも、できるだけ端を通って稽古している人の邪魔にならないようにしてください。特に、刀礼をしている人の前を横切ってはいけません。刀礼をしている人がいたら、後ろを通るか、刀礼が終わるまで待ってから移動するようにしましょう。

刀を跨がない

 休憩中や一時的に退室するときなど、刀を外して床に置くことがあります。床に置かれた刀を跨がないよう気をつけてください。刀を踏んだり蹴ったりするのは、もってのほかです。

稽古の前は準備運動をしっかり

 稽古場所によっては、稽古開始後に準備運動を行わないところもあります。そういった場所では、稽古が始まる前に準備運動を済ませてから参加するようにしましょう。遅れて稽古に参加するときも、慌てて稽古に参加するのではなく、準備運動をしっかり行ってから参加するようにしましょう。準備運動はけがを防止するうえで欠かせません。

昇級・昇段について

 審査を受けることで3級、2級、1級、初段、弐段、参段……と昇級・昇段していきます。
 昇級審査は各稽古場で場所長が行いますので、稽古があるときはいつでも審査が可能です。昇段審査は毎月第二日曜日に財団法人無外流本部道場(東京・神田)にて行われます。このほか講習会、新年稽古会、国際大会での好成績等でも昇級・昇段を認められる場合があります。
 本人の稽古状況等によりますが、始めてから1~2年で初段の審査を受ける人が多いです。

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